Series60青本

Series60青本(表紙が全体に青っぽいので…)は非常に内容が充実しているが、翻訳本なので日本語を扱うときに少し試行錯誤が必要になる。プログラミングの過程で得た知識をメモしていく。
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ファイルの読み込み

* BOM の取り扱い

日本語を取り扱うときは UTF-8 形式のファイルを取り扱う必要がある。UTF-8 形式のファイルはファイルの先頭にBOMが付加されているのでファイルを読み込ませるときは予め、この部分を飛ばしてから読み込ませる必要がある。
* UTF-8 -> UNICODE

内部的には UNICODE で処理されているので UTF-8UNICODE に変換する必要がある。具体的には以下のAPIを使って変換する。

const TInt returnValue=CnvUtfConverter::
ConvertToUnicodeFromUtf8(unicodeOutputBuf, utf8Buf);

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日本語リソースの設定

Series60青本の230ページあたりに詳しい記述があるが、日本語(2バイト?)を取り扱うときは以下の点にも注意する必要がある。

* *.loc ファイル中に CHARACTER_SET UTF8 を記述する。*.loc ファイルそのものも UTF-8 形式にする
* 各言語のリソースを記述する *.l01 ファイルなども UTF-8 形式にする

ちなみに日本語の場合だと *.l32 になる。